公夢員の日輝 ~現在は図書館員~

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図書館の活動と経営 読書メモ ~改革派図書館員に必要な11冊~

図書館の活動と経営 (図書館の最前線)

図書館の活動と経営 (図書館の最前線)

 

 目から鱗でした。この通りたくさんの付箋。

 

図書館は「付加価値」をつけなければならない。p30

これまで図書館を利用してこなかった人たちに、図書館は様々な役立つ情報を入手することができるところだと認識してもらうことが何よりも重要である。p30

図書館のカウンターから地域が見えると豪語している人々に出会うことがよくあるが、カウンターにいて果たしてどこまで地域の実情にせまることができるのだろうかp43

カウンター越しに地域と関わるだけではなく、地域の全体像を知ろうとする姿勢が図書館員に求められているのではないだろうか。役場の課長として割り当てられた様々な仕事、例えば、町税の滞納整理、福祉関連の仕事、農業関連の仕事、企業関連の仕事、交通関係の仕事、災害対策の仕事などを通して、初めて地域の実情を知ることも少なくないそうした地域の実態を踏まえた上で、地域に生きる図書館として戦略を立てる必要があるのではないか。それは、地域の人々が欲する顕在的潜在的な欲求や地域全体の課題に対し、地域の図書館としてどのように対応するのかという取り組みである。p43

年間の貸出冊数の多さより、図書館から発する情報量や活動量が図書館の評価を高めたように思うのである。p60

大多数の住民に向けた企画を対応をすべきではないだろうか。単に蔵書を備えた待ちの姿勢だけでは、ある程度の利用の広がりは望めても限界があるように思える。p60 

子ども向けや老人向けなどの年齢を意識して行われる図書館行事や諸活動は住民が図書館を認識する動機づけとしては極めて有効だと考えている。そうした行事がメディアに取り上げられれば、さらに一層の効果が期待できるのである。P61

来るべきその日のためにも持続性・永続性を高め、存在価値・付加価値を高めることこそが、生き残りをかけた課題解決への取り組みになるものと考えている。p215

20年も同じ製品・サービスを提供していては事業が傾いてしまう。社会状況と顧客ニーズに合わせた新製品・新鋭サービスの開発を提供してこそ、経営最大の課題だ。その観点から公共図書館を見ると、貸出サービスという主力商品(サービス)を展開したあと、30年以上もそれに代わる主力品を展示できないままである。これは普通に考えれば、大きな経営の危機だ。p276

しかし、それをどのような形で提供するかという実際的なサービスは環境の変化に合わせて変化しなければならない。p276

おそらく公共図書館会では、レファレンスサービスがその候補として考えられてきたように思われる。しかし実際にはそれが広く図書館サービスの主力製品として利用者に受け入れられることはなかった。また、近年喧伝されるビジネス支援サービスにも今のところ明るい展望があるとは言い難い状況だ。せっかくのいいサービスを使わない利用者のほうがおかしいと考えるのではなく、提供側(図書館)の原因・問題点を考えることが新しい公共図書館のサービスの方向性を探ることに結びついていくだろう。p276 

日本の公共図書館の問題は貸出サービス中心モデルが全国的に普及したこと自体が悪いことではなく、異なる社会条件にあった複数の図書館モデルが長い間ほとんど存在しなかったことである。p280

専門職であれば、図書館一般は当然として特定の専門分野の知識と技能をもちながら豊富な現場経験があり、その主題について論文を書き、大学や現職者の講師を務めるという、実務・研修・教育の3要件を満たす必要がある。問題の本質は、日本の図書館界は本当にこのような専門職を公共図書館に置くことを必要と考えているのか。それとも公務員司書の身分保証が目的なのか明確に意識することだ。p280

教員や教師のように独自の専門職として遇されているわけではない。現在の公務員制度のもとで公務員としての司書専門職を処遇することに現実性はない。今後本気で公共図書館の専門職を確保しようとするなら従来とは異なる対応策を考えるべきだろう。p280

一昔前の貸出図書館モデルのような全国一律の形式にはならず、地域の歴史と社会環境の特性を生かし、使用可能な経営資源を最大限効果的に活用できるよう各図書館独自の方向性を自ら考え出す必要がある。p281

自館の経営資源の強みと弱みを把握し、行政の内部事情や社会環境を分析して図書館の使命とそれを実現するための経営戦略を提示すべき館長の役割は極めて重要だ。p281

制度や資金、資料、施設などのすべての要素において官民の境界を超えた資源調達ができる経営に転換していく必要がある。p282

PR・マーケティング担当者を置くことである。専任職員が10人以上いる図書館ではサービス部門を削ってでも専任を一人確保したい。p286

 頭をガツンと殴られるような衝撃だった。

議会でも司書、日本図書館協会でも司書・シショ・sishoのオンパレード。

今まで一緒に仕事をしてきた人でも司書でも有用な人もそうでない人もいた。

実際多いのは後者の方だ。

コミュニケーション能力がなかったり、仕事に対する意欲がなかったりすると司書資格があっても戦力外に等しい。

私はずっとモヤモヤしていた。

そんな気持ちを代弁してくれたのが「公務員司書の身分保証が目的なのか」だ。

「専門職」として司書資格を与える条件が異様に軽すぎやしないかと。

巷に司書資格持っている人はうじゃうじゃいる。

で、その人たちが「専門職」を名乗るのに相応しいのかどうか。

それは業務委託をしている図書館司書の時給が資格無しとの金額が大きく変わらないのがほとんど。

差があっても100~200円ぐらいだろうか。

市場が如実に表している。

そんなに司書の重要性を高めたいのなら資格要件のハードルを上げるべきだと思った。

 

カウンターもそうだった。

「カウンターが基本である。」とか、「図書館員の檜舞台」とか美麗字句を並べて言っている人もいるが、柳さんのご指摘のとおりだと思った。

全く必要ないとは思わないが、カウンターに詰めていると事務をする時間もなくなるし、毎日ずっと張り付いているわけでもない。

従って、自分がいない時間も色んな人が来ている訳だし、そのときに偏った年齢層の人が来ていたら、それがすべてと感じてしまう。

それならば、データを重視するか、今までのジョブローテーションの経験で地域を知ることが重要だと思う。



また、貸出冊数やレファレンス、に疑問を呈していたのに同感だ。

これから人口が減少していくのは、ほとんどの地域で同様のこと。

出版業界も斜陽産業で、このエントリーを見てさらにそう思った。

anond.hatelabo.jp

人が減り、質の高い本が望めない中で、貸出冊数を増やすのは相当至難の技だ。

 


しかも専門職として司書を採用している自治体はほとんどないのも実情。

それに、役所の人事異動も5年前後のローテーションである。

たった5年ぐらいで図書館の中のことをどれぐらいわかるのだろうか。

レファレンス能力がこの期間でどれぐらい身につくのだろうか。

ビジネス支援サービスを習得するのに時間がかかるのは当然で、その者が異動になってしまったら無になってしまう。

現在のジョブローテーションでは土台無理な話であるのは分かる。

しかし、メリットもあり、様々な部署で経験した職員はやる気さえあれば、その経験を図書館業務に反映させることは十分可能だ。

総じてみると、今の社会状況と、現在のジョブローテーションを前提にするのであれば、レファレンスやビジネス支援に力を入れるのは効率が悪い。

ついては、地域産業、施設、人、資料を結びつけて新たな価値を提供できる図書館が望ましいのではないか。

私は、図書館が身近に感じられるような企画がベストではないかと思う。

そして、これらのリソースを結びつけるためにも職員は下記の3点を学ぶ必要がある。

マーケティング
・コピーライティング
・パブリック・スピーキング

この3点を強調している本がこちら。

のんびり仕事している公務員にはとても刺激になると思います。

 

マーケティングはこちら。
日本最強のマーケターの森岡さんの合理的な思考、泥臭いほどの行動力。
元気がもらえて素晴らしかったです。

企画書は10分で書きなさい

企画書は10分で書きなさい

 
秋元康の仕事学  

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 キャッチコピーはこちら。
特に竹内謙礼さんは日経MJで連載を持ってて民間サービスの最前線の視点からの本は図書館で絶対に活きます。

キャッチコピー力の基本

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パブリック・スピーキングはこちら。
プレゼンとはまた違った視点になるのでこちらがおすすめ。

パブリック・スピーキング 最強の教科書

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